北海道&東日本パス(9月)2日目 青森へ
出発
朝、缶コーヒーを買って電車に乗り込む
50分で一ノ関へ着く
ガラすきの電車内でパンとコーヒーの朝食を時間をかけてゆっくり食べる
余裕があるのはいい
久しぶりに、まったりした時間が過ぎていく
昨日の乗り間違いアクシデントでの心臓バクバクから旅が始まり、長時間の移動で腰痛になり、さらに昨夜の蚊の攻撃で眠い
というか、これまでの生活の不眠も影響しているのだが
昨日はそれどころではなく、これまでの現実的なことあまり考えなかったのは、旅のいい所だ
一ノ関へ
28分の待ち合わせで、駅周辺を散歩する
ホテル、沢山ありそうな感じなんで、昨日はここまで頑張っても良かったかな
いや、でも、腰痛あったしな
後悔しないことにしよう
芭蕉先生は、日本各地でお目にかかります
盛岡へ
啄木先生が大きく売り出されているようだ
東北は、文学がらみの特色を出している所なのだろうか?
寒いと、物をじっくり考えられるのだろうか?
とりあえず、駅そばを散歩してみる
お祭りがあるのか、盛り上がっていて、朝からビール飲んだりして、ふっきれた表情の人が沢山いた
橋まで来て、散歩終わり
もう少し時間が合ったら、啄木先生の新婚の家を見に行きたかったな
無料だという話だ
IGR乗り換え
いわて銀河鉄道?何とロマンチックなネーミングでしょう!
車内は、むちゃくちゃ、すいているようだった
車内の案内には、見所が表示されているけれども、特に下車してまで見る所はなさそうに思えた
と言ってるうちに、若いカップルが乗ってきた
こじゃれた服装をして、こじゃれたコーヒー?フラペチーノ?的なカップを持って、こじゃれたカメラを首から下げて、うふうふ、おデート的な感じだった
インスタ的な場所があるのかな?
紅葉が少し始まりかけており、リンゴの木もちらほら見え出した
八戸へ
特にときめきなく、IGRを乗り終え、八戸で下車
有名な(オイラの中では)所なので、さぞ、面白い駅だろうと期待して下りるが、周囲の風景を見渡しても、全く何もなし
草っぱらが広がっているだけのようだった
電車の中で食べようと、うに弁当1180円を買う
何のことはない、味付けが3種類あるというだけで、うにが3種類ではなかった
急いで買ったので、オイラの勘違いだった
それなら、シンプルにうに丼1300円を買えばよかったかも
駅弁って、そんなにおいしい物ではないのかもしれないと思った
オイラの思い込みかな?
朝、ホテルからペットボトルに入れてきた水(タダ)と弁当を食べる
新しい発見とは、これまであった物を組み合わせることであるという(誰が言った名言だか、忘れた)
ウニと卵を組み合わせるとか、ウニと中華風あんを組み合わせるとか、ウニとトマトクリームを組み合わせるとか
とすれば、こういう所から、大発見が生まれるのかも
少なくとも、安上がりな駅弁ができたらしい
オイラも何か、考えてみよう
後は、稲が黄金色に輝いている中を、ひた進む
こんなに奇麗な黄金色への感動は、明日くらいまで続く
(以後は、慣れてきて当たり前になっていくけど)
青森、到着
疲れた
2時48分、到着
今日の進行はここまで
駅で、ミルクティー130円の贅沢を自分に許す
駅前のインフォメーションセンターで、観光やホテル情報を仕入れようとする
「安いホテルないですか?」
「どれ位を、安いというんですか?」
(あー、何かメンドクサイ人だなあ、と思ってしまった)
「今から行ける場所はどこがありますか?」
「すぐそこの、ねぶた館どうですか?」
(入場料の高い所を薦めてくるなあ、と思ってしまった)
「八甲田山資料館はどうやって行ったらいいですか?」
「すごく遠いですよ」
(さっさと教えろ、と思ってしまった)
インフォメーション・センターなのに、面倒くさい応対をするなあと、さっさと見切りをつけて、そこら辺の人に聞いて、資料館行きと思しきバス停に並ぶ
地元のおばちゃんは、親切に教えてくれた
それにしても、ここらの人の言葉は、全く聞き取れない
オイラの言葉は通じるのに、オイラには向こうが何を言っているのかが分からない
聞き返すと、皆、精いっぱいという感じで口を大きく開けて話そうとしてくれた
親切だ
こちらの言葉は通じるのに、向こうの言葉は聞き取れない
テレビのパワーは強い
青森の人はテレビで標準語を学べるけど、こちらとしては初めて聞くような言語だった
ともかく、バスで370円
バス停に降り立っても、資料館の案内表示も出ていない
人に聞きたくても、人がいない
歩く
やっと、畑仕事していた感じのおばあちゃんを見つけて聞く
親切に教えてくれた
言葉が聞き取りにくいけど
で、行けども行けども、ない
で、また地元の人に聞く
はい、違う方向に歩き続けたんですね
さすが、八甲田山遭難資料館
呪われてる?
で、やっと見つけた、陸軍の墓地
暗くなる前に、先に外を見ることにする
静謐な厳かさを感じた
オイラ、詳しいことは知らないし、映画も見てない
だけど、何かずんとくる雰囲気がある
資料館
2日間の行程の隊がほとんど全滅なのに、なぜ10日以上の行程の隊は、全員生還できたのか?
記憶にある範囲の理由は、以下の通り
①準備不足
・持っていく荷物が、状況に対応していなかった
・・・オイラの突貫旅行みたいだ、オイラも十分な着替えなど持たずに来ている
・情報の収集不足 雪山の知識に欠けていた
・・・オイラも、ホテル予約もしていないし、観光地の情報収集もせずに出発し てしまった
②リーダーの指揮系統が一本化されていなかった
・・・オイラの現実生活、どの管理職にくっついていけば生き残れるか?
資料館で見たことろによれば、肝臓の病気を持った人が、とりあえず参加をしたにも関わらず、生還したという
理由は、さっさと隊から離れて、動き回らずにじっとしていたので、体力を消耗せずに救助されたのだという
しかも、5日間絶食したせいで、肝臓の病も、つるっと全快したとのこと
こういう生き方も、アリ?
アリかも
それから、救出されたリーダーは、病院でピストル自殺をしたと報道されたという
でも、真相は、軍にモルヒネを盛られて殺されたとも言われている
集団に、どの程度、どのように入り込んで生きていくか
集団の中で人の上に立ち、そして、そのために、更に上の権威者から殺されたりもする
いつの時代でも、集団や組織は、重いテーマだ
オイラは、組織に疲れて旅に出て、そしてまた組織に出会った
オイラは逃げられない
帰りは、ラッキーなことに丁度、資料館前からバスが出る時間だった
青森駅近くの、一番安そうなホテルに泊まることにする
ツインの部屋をひとりで使わせてくれた
3600円
部屋に入った瞬間、ものすごく臭い!
ものすごくタバコ臭かったが、昨日の様に蚊が入ってくるのが嫌で、窓は開けなかったが、それにしても非常に臭い
しかも、ユニットバスの電気をつけると、換気扇の凄まじい音がバタバタバタと、進軍ラッパの様に高らかに鳴り出して止まらない
部屋の風呂を使いたくなかったので、共同風呂へ向かう
丁度、空いていてラッキー
入って、鍵を閉めて、オイラひとりの空間
風呂に水をためて、足をいれたところ、激しく転んでしまった
座って入れるような、段差のある家庭風呂(水の量をケチるやつ?)、あれですね
うかつでした
このホテル、"No Prostitution" 的な張り紙がしてあって、どうにもタイの安宿に泊まっている感がぬぐえませんでした
少なくとも、窓を開けて寝ればよかったかな
臭かったしなあ
でも、外は結構そうぞうしかったしなあ
もう、ここには近寄らないかな