あひる譚

いつかは世界一周が目標!今は日本で旅の練習中です。おしり重たく、よたよたと要領悪く失敗ばかりの、あひる的旅をしています。

那覇 Day4

那覇 Day4

 

本日の目標

座喜味城址

シムクガマ

チビチリガマ

 

チビチリガマは、看板も出ていないらしいから、グーグルマップに期待して出かける

 

まず、H**のラウンジに行き、コンビニで購入したサンドイッチとヨーグルト(413円)を、無料ドリンクを頂いて朝食とする

 

その後、10時発の無料送迎バスに乗って、アメリカンビレッジへ向かう

送迎バスのゴージャスなことよ

H**、羽振りがいいなあ

それにしても、乗ってる人はほぼ中国の人、という不思議

 

10:50、アメリカンビレッジに到着

すぐさま、桑江のバス停に走る

11:10発のバスのはずだが、いつもの如く遅れるので、走る必要もなかったか

 

高志保入り口まで630円

歩くこと、歩くこと30分近く

 

やっと、座喜味城跡だ!

 

まず、公園から海を鑑賞

天気がいいせいか、むちゃくちゃ海がきれい!

・・・でも、この海からガマまで、600メートルしかない、という恐怖はすさまじかっただろう

 

 

城壁が見えてきました

 

「要塞としてのグスクの完成形」と言われています

他のグスクには御嶽が必ずあるけれど、ここにはひとつもない

完全に、軍事拠点の城です

 

それにしても、芝はきれいに刈られて、岩はしっかり積まれていて、乱れがなく完璧感がすさまじくないか?

 

 

壁のカーブは、戦うのに都合が良かったらしい

地盤が弱かったので、石垣を屏風状にして強度を上げていることもある

そしてまた、大戦中は基地として利用したので、徹底的に破壊されたらしい

 

狭いアーチの正門

右の部分からは、侵入しようとする敵が丸見えになる

 

 

武者隠しの仕掛けもある

 

 

最古のアーチ門だって

 

 

この、くさびがアーチのミソなのよね

 

 

整然と整った、城跡でした

個人的には、ちょっとつまんないかな(生意気、見るポイントが分かってないのか)

 

 

高床式の、穀物倉庫

 

 

サトウキビの搾り機

 

 

資料館は休館だったので、次の目的地、シムクガマへ向かう

(休館日に、ここに来る計画を立てたオイラがアホ)

 

水の流れを見つけ、

 

そして、ガマの看板を見つけた

 

 

よく、米軍は草だらけの中の洞窟を見つけ出したものだ

 

 

「カモン、コロサナイ、デテコイ」

敵、つまりアメリカ人は残酷だ、という教育を受けていたら、それを信じてパニックになるのは必須である

この言葉を信じられるだろうか

恐らく、というか普通に考えれば、否である

そしてまた、アメリカは本当に民間人を殺さない方針だったのだろうか?

無残に老婆を殺した写真を見たことがある

殺す・殺さないの違いはどこにあるのか?

 

しかし、ハワイ帰りの2人は、アメリカ人のものの考え方を知っていた

そして出て行って、英語でコミュニケーションをとることができ、結果として1000人もの人が生き残った

幸いなことに、ガマの中には兵士はいなかった

この2人は、背中に槍を突き付けられて、兵士がいたら殺す、と言われたという

 

 新しい道を開くのは、マージナルな人である

という昔話の定理を持ち出すまでもなく、異なった視点で見ることは、新たな可能性に繋がり、このシムクガマの幸運となった

 

このハワイ帰りの2人は、日本兵の考えに反抗したり反対したこともあったという

異端の人は、良きにつけ、悪しきにつけ、何かをもたらす

運命が悪く転べば、この2人は日本人から疎まれる危険性もあっただろう

 

偶然、運命、そして意志力

 

懐中電灯を持ってきてはおらず、ケータイの光では太刀打ちできない程の暗がりが広がていたので、あまり中には入らずに出てきた

怖かったし

滑って転びそうだったし

 

 

600メートルほど離れた、チビチリガマへ向かう

暑い

 

 

この階段を降りていく

何だか、寒い

 

 

約100人ほどの、死がある場所である

写真は撮っていません

偶然にも、修学旅行生がどっさりと、「トトロが出る!」と恐らくは恐怖隠しでふざける女子高生に怒って怒鳴るガイドさんがいたおかげで、オイラは何とか持ちこたえることができた

 

先入観のせいだろうか?何か異世界の雰囲気を感じた

オイラは、決して霊感とかを信じるタイプではない

それなのに、言いようのない戦慄を感じた

 

お地蔵様のような白い像があちこちに立っていた

最初は、変わったお地蔵さんだなあ、沖縄流かしら、と思ったが、後で調べてみるとこれらは、ガマ荒らしの少年4人が、保護観察中に彫ったものだという

 

チビチリガマの人々は、3度殺された、ともいう

一度目は、「集団自決」で

2度目は、右翼に壕を荒らされ

3度目は、歴史を知らなかった少年達に、度胸試しで荒らされた

 

戦争という、政治に翻弄され、教育によって「集団自決」という概念を教え込まされ、

そして、また右翼という政治思想の矛先を向けられ、

歴史教育の欠如によって、後世の少年たちに踏みにじられた

 

人は、状況によって運命を左右される、弱い生き物である

 

周りの状況を、その時その場の常識にとらわれず、意識的に違った見方をするように努めること

これが難しければ、異端の人、例えばハワイ帰りの人の考え方、をも受け入れようと考えてみること

 

運命に抵抗するのは難しいが、こうして考えることで、状況に流されることを、少しは回避できるのではないか

 

ガマの中でも、共通見解はなかったという

生きようとする人、死のうとする人

布団を燃やして死のうとする男に対し、布団を水に投げ込んで「死にたければひとりで死ね」と言ったという女性

オイラがこの中にいたら、どう行動しただろうか?

想像もつかない、というかできない

 

そしてまた、どうして遺骨を掘り出して埋葬しないんだろう?と短絡的に思った

しかし、帰ってから「ガマフヤー」と呼ばれる人たちの活動を知り、そんなに簡単なものではない、ということを知った

 

道路に出ると、きれいな公衆トイレがあった

修学旅行ルートで、沢山の学生が来る所なのだろう

決して、路線バスを乗り継いでくるような所ではない

 

さて、オイラはバス停を探して、歩く

足底筋膜炎が痛み出した

帰ったらアイシングするんだ、とそれだけを楽しみに

 

途中で、スーパーみたいなのがあった

なかなか、那覇の近辺にスーパーが見つけられなかったので、これ幸いと入って、念願のさんぴん茶を買う

100グラム入りのをふたつ

結構安いが、一回に使う量が多いので、すぐになくなるかな

でも軽いから、持ち運べる

ところで、さんぴん茶ジャスミン茶と、どう違うのだろう?一緒?

 

3:14発、大当からバスに乗れた

案の定、バスは遅れてきたが

 

嘉手納基地の近くになると、レストランが増えてきた

ベースのおかげで、華やかな地域になっているのだろうか

 

そういえば、オイラの気になっているガイドさんが言っていた

「嘉手納基地の辺りから、米軍は最初に上陸してきた」

過去のアメリカ兵上陸、そして現在のベース問題

これらを、なかったことにはできない

辛いけれど、この上に未来があるのだ

 

享楽的な、アメリカンビレッジに帰ってきた

なんで、沖縄でアメリカン?って思ったけど、アメリカ人の多いエリアなんだな

そして高級ホテルが建って、消費の殿堂ができているわけだ

観光客を、うまく誘致できてるみたい?

ここら辺の経済は、ベースのアメリカ人で成り立っているのかな?

 

 

オイラも、散財に加担する

旅の目的の一つ、ソーキ蕎麦を毎日食べる

 

 

平日だったので、じゅーしーのおまけつき 750円

 

 

帰りも、ダブルツリーホテル前から、定刻通り、豪華バスで出発した

 

 

ゲストハウスに帰り、早速シャワーでいろんなものを洗い流した

ホントは、風呂桶につかりたいんだけど

 

風呂後は、念願のアイシングをしながら、レモンサワー

疲れたけれど、目的地を回ることができて、達成感

穴倉のような暗くて狭いテリトリーに安心感を覚えるようになってきた

 

戦中は、暗くて狭くて湿気ていて臭いガマの中が安心だった、というけどさ

 

暗くて狭い所から、外へ出かねば